家庭用ゲームを盛り上げるために
JGUAメンバーであると表明した上で僕が個人的にJGUAで実現できたらいいなー、と思うものについてつらつらと書いておこうと思います。
組織に対していろいろ疑問や不信感・不快感を感じているかたがたくさんいるのも観測済みではありますが、その疑問に対する回答は公式から発信すべきだと思うのであくまで自分が個人的に実現させたいと思っていることについて書こうと思います。
マンガ大賞のゲーム版のようなもの
今コンシューマーゲーム業界には日本ゲーム大賞という売上の高い・プロモーションに成功したゲームが表彰されやすい傾向のある大賞があるのですがそこでピックアップされなかった良作ゲームを取り上げる何かをやりたいですね。
例えば去年発売されたゲームだとグランナイツヒストリーというPSPのゲームがあるんですが、このゲームすごく面白くて普通にRPGとしても楽しいのですがそれ以上に面白いのが「ローカルでキャラクターを育てて編成を考え、戦争で他の人が育てた他勢力キャラクターと戦闘した結果をアップロードして自勢力の領地を伸ばしていく」というネットワーク部分の要素なんですよね。
こういった日本ゲーム大賞から漏れたけど面白いと思えるゲームをピックアップして紹介していく、そんなことをやれたらいいなぁ、と考えています。
(まとめて表彰するだけでなく定期的に面白いゲームがあればどんどん紹介してくというのを継続しつつやれるのが一番ですかね)
追記:いわゆる初期の頃のマンガ大賞に近いものを想定しています。今年銀の匙が既刊2巻という主人公的に重要な3巻発売前に大賞を受賞してしまったことで「ちょっとこれは違うんじゃないかな?」というのは誰もが感じていると思うので、そうならないような選定方法はしっかりと考えていかないといけないと思っています(例えば大作を省いた状態で投票形式にする、とかいろいろ方法はあると思います)
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信頼出来る(参考にしやすい)主観的なレビューを集める
いわゆる「ステマ」や「広告」といったものではなくちゃんとゲームをプレイした人が主観に基づいて行った信頼できるレビューを収集できる仕組みを作りたいです。
これはレビュー投稿形式のウェブサービスを作るという意味ではなく「これこれこういう条件に基づいてこのレビューを書きましたよ」みたいなガイドラインを制定するといったものです。
例えば「エンディングまでプレイした」といった部分から細かいところだとシリーズもののレビューの時に「このシリーズのファンである」だとか、そういったレビューを読む上で付随してくる必要な要素について何かしらのガイドラインを用意する、といったものを考えています。
ゲームレビューを全くのフラットな状態でするのって基本的には不可能だと思っていて、例えば僕はFPSというジャンルが好きなんですがFPSが好きな人がしたFPSのレビューとそうでない人のレビューでは参考の仕方がそもそも変わってきます。
なので、レビューが公平になるようにするのではなくそのゲームをちゃんと遊んだ上での主観的なレビューが自分にとってどの程度参考にできるものなのか、といった部分を正しく把握できるような状況を作り出すことによって今よりもだいぶマシな状況になるのではないかと考えています。
個人的には既存レビューサイトのような、要素ごとの点数を数値化するものではなく主観でゲームに対して文章で語られたレビューが増えればいいな、と思っています。
広告モデルでないゲーム情報の発信と収益性の確保
いわゆるファミ通や電撃○○といった雑誌は商業誌なのでゲームメーカーからお金と情報をもらいゲームに関する記事を書いて掲載をしています。
商業誌である以上、この呪縛から抜け出すことは難しく結果としてメーカーから提供された情報以上のことやネガティブな情報を発信しづらい状況にあります。
で、それとは別に協会として活動を続けるにはお金が必要です。
ただここでお金を得る上で商業誌と同じ広告モデルになってしまうとメーカーとのしがらみが産まれてしまいます。
これは「ゲームユーザー協会」が掲げる「面白いゲームが正しく評価され売れること」と相反することになってしまうためこういった方式ではない収益性を確保する必要があります。
ゲームソフトだってタダではありません、紹介するにしてもまずはゲームソフトを誰かが購入しないといけないんです。
折角手順を踏んで「協会」という形で組織を作ったのでそれが健全に継続できるような収益の仕組みは考えて行く必要がある、と考えてます。
他にも全体的に自分の中でこうありたいという方針的なものについて
- なるべくレトロゲームではなく現行機のゲームソフトを扱う
- レトロゲームは思い出補正や懐かしいといったこともありわりと楽に盛り上げられるコンテンツだと思っています。
- 全く取り上げない必要はないと思うのですがやはり業界に対して貢献していくという意味では現行機のタイトルを中心に扱うことが一番だと考えています
- ゴシップや煽りに反応しない
- いわゆるなんとか起稿をはじめとしたブログを発端にした諸問題を僕はかなり問題であると思っていて無意味なハード間戦争や開発者の発言を元にしたアレヤコレヤについては極力全スルーで行くべきだと考えています。
- そういう意味でも現時点でJGUAの公式ツイッターの運用が上手にできていないのは明らかなのでこの辺りは中からしっかり運用ガイドラインのようなものを自分の方からも指摘・提案をして改善していきたいと考えています。
まずは活動内容を見てからしっかりと判断をしてもらえれば
まだ12月3日にプレスリリースを打ったばかりで、必要な告知が全く追いついておらずその点については脇が甘かったと言わざるをえないので今そのあたりについて話を進めている最中です。
公開されているメンバーの過去の経歴から組織についてあることないことを好き放題書かれている方もいらっしゃいますが、いずれにしろ行動が伴っていないと多くの人は納得しないであろうことも理解しているので具体的にどういうことをやっていくのか、ということを公式で少しずつ告知をしていき、それを見た上でメンバーにいる人たちが信頼に足る人たちかどうかを判断してもらえればと思います。
ユーザーの代表を気取るつもりはなく、面倒だったり手間なことを組織として引き受けてユーザー同士が盛り上がれるような環境を整備していく、そんな風にしていければいいと思っています。
まだまだ発足したばかりで上記に挙げた内容についても「僕が個人的にやりたい」と考えているような状態なのでJGUAという組織を利用して今の家庭用ゲーム界隈を取り巻く環境に対して「こういうことをやってほしい!」といったものがあれば是非気軽にお問い合せ日本ゲームユーザー協会 | 日本ゲームユーザー協会より教えてください。
すべてのリクエストに対して実行することは難しいとは思いますが、不平不満についても上記のようにまずはJGUAに対して直接声を伝えてもらうことで改善して進めていくことができると思っています。